しばらく部屋探しをしていたのだけど、ついに引っ越した。
OYO LIFEの都内の物件(山手線の東側)で、2ヶ月間の契約。10月にはまた引っ越すことになる。
引越し先を特急・新幹線通勤圏内で考えれば、先の記事で挙げた静岡・三島のほかにも山梨・甲府、新潟・越後湯沢、長野・佐久平/軽井沢、群馬・高崎、栃木・那須塩原など、選択肢は多い。しかしどれだけ調べても決め手に欠けたというか・・・定住のイメージが全くわかず。
だって、今ふつうに引っ越して賃貸契約に従って先2年間そこに住んだとして、そのときには30歳ですよ自分。
『30歳になったときに自分がどんな生活をしているか』
なんだかこれは物凄く大切な問題な気がしている。根拠はないけれど、そのときに今現在の延長線上にあるような生活を送っていたとしたら、そのまま一生落ち着いてしまうだろうな、という危機感。せっかくまっさらな地図を手に入れたのに、これではあまりにも勿体ないではないか。そもそも30歳まで生きているのかすら誰にも分からないのだ。「2年後には・・・」とか言っている場合ではない。
そんなわけで、大切そうな問題だからこそあまり深く考えず、勢いでOYO LIFEでのお試しアドレスホッピング生活を決めた。家具家電や服はバッサリと処分して、荷物はダンボール数個と登山用ザック2つ、スーツケース1つに収まるだけになった1。
部屋探し自体は1ヶ月以上続けていたが、OYO LIFEのような「短期で住居を転々とする生活」に利用できるサービスの存在を知ってからは即決で、その2日後には申し込んでいた。そこから諸々の処分が完了するまでにプラス1週間、そして2週間後には引っ越し、という好タイム。
処分に際して、書籍は買取王子、服や靴は古着deワクチン、アウトドアブランドのモノはリアルクローズ、その他の家具家電や粗大ごみはくらしのマーケットに掲載されている不用品回収業者に依頼した。量が量なのでフリマアプリは使っていない。
ちなみにOYO LIFEの類似サービスにはADDressやHafHというものがあり、ADDressがシェアハウス(日本全国)、HafHはゲストハウス(日本全国+世界各地)、OYO LIFEはマンスリーマンション(関東一都三県)を主な物件として扱っている点が異なる。
先の2日間でADDressの物件もいくつか内見したのだけれど、朝4-5時に起きてミーティングを始める生活をしている以上、完全なプライベート環境というものはすぐには手放せないため、今回はOYO LIFEを選んだ次第。
物件はまぁまぁ快適である。短期滞在と割り切ってしまえば十分生活できるし、今回の引っ越しによって手に入れた身軽さや未来への不確実さに対するワクワク感が素晴らしすぎて、「デスクとチェアが無い」みたいな多少の不便さなど一切問題にならない2。
自分が自分を好きでいるためには、なりたい未来の自分の姿を思い描きつつ、そこに向かって局所最適化を繰り返していくほかない。さて、2ヶ月後はどうしよう?今はそれを考えるだけで前向きになれる。
これが僕にとっての“ニューノーマル”・・・になるのだろうか?良かったところも悪かったところもひっくるめて、退去した頃にまた振り返ろうと思う。
1. メインの住居としてふつうに生活するので、食器や消耗品、お風呂や洗濯用品が必要となり「キャリーケース1つで引っ越し!」とはいかない。 ↩
2. 備え付けのちゃぶ台で仕事をしたら半日も耐えられなかった。しかしダンボール(バンカーズボックス)を重ねてスタンディングデスク化したら意外と良くて、一応問題は解決した。 ↩
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最終更新日: 2022-01-18
書いた人: たくち
Takuya Kitazawa(たくち)です。長野県出身、カナダ・バンクーバー在住のソフトウェアエンジニア。これまでB2B/B2Cの各領域で、Web技術・データサイエンス・機械学習のプロダクト化および顧客への導入支援・コンサルティング、そして関連分野の啓蒙活動に携わってきました。現在は主に北米(カナダ)、アジア(日本)、アフリカ(マラウイ)の個人および企業を対象にフリーランスとして活動中。詳しい経歴はレジュメ を参照ください。いろいろなまちを走って、時に自然と戯れながら、その時間その場所の「日常」を生きています。ご意見・ご感想およびお仕事のご相談は [email protected] まで。
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