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2013-10-01

人工知能関連技術の発展、それすなわちUI革命

読みました。

人工知能の歴史と技術的背景を、Siriやセマンティック検索、自動運転自動車といった身近で心躍るトピックに沿わせて説明している一冊です。

これだけの内容が新書一冊に詰まっているなんて、奥さんこれは買いですよ。

一言で『人工知能』といっても、その分野は結構たくさんに枝分かれして自然言語処理や音声処理、機械学習なんかがあったりする。それら人工知能関連技術の研究と発展がSiriやセマンティック検索、自動運転自動車を生み出しているんですよね。

そういった人工知能関連技術が実用化されている現在の世の中を見て著者が言っているのは、UI革命こそが人工知能の本質だということ。本書の中で一番印象に残ったのはこのことです。

クールなアニメーションやデザインが素敵なUIを、素晴らしいUXを生み出すのはもちろんですが、人工知能関連技術の発展もまた革新的なUIと、あっと驚くUXを生み出すわけです。確かに、Siriなんかはその好例ですね。

しかしその一方で、発展がどんどん進んでいくと、もはやインターフェースというレベルではなくなってしまうという不安もあります。機械が人間に取って代わる、なんていう映画の世界。

そのような、人間と人工知能(機械)との間にある実際的・哲学的な諸問題についても本書ではしっかりと言及されています。

近年の人工知能関連技術の実用化の背景にあるものとして本書で挙げられているのは、ビッグデータの登場です。そしてビッグデータ争奪戦とでも言うべき、AppleやGoogleの人工知能関連技術に対する取り組みが説明されています。このように、人工知能を身近な視点から易しく語っているのが何よりうれしいところだと思いました。

書名になぜ『クラウド』と入れたのか、同じバズワードを使うのなら『ビッグデータ』のほうが良かったのでは、という謎は残りますが。